2019/04/19【三山春秋】フランス・パリのノートルダム寺院…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼フランス・パリのノートルダム寺院(大聖堂)の火災で、尖塔せんとうや屋根が焼け落ちる映像を見て、大きな衝撃を受けた。同時に「人ごとではない」という思いを強くした

 ▼世界史上で重要な役割を果たしたゴシック建築を代表する建物として世界文化遺産に登録されている人類の宝である。被害がもたらす影響の大きさは計り知れない

 ▼この事態にあらためて意識しなければと痛感するのは、世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」をはじめとする群馬県の数々の貴重な文化財もまた、焼失の恐れが常にあるということだ

 ▼法隆寺金堂(奈良県)の火災で日本最古の仏教壁画の多くが焼損したのは70年前の1949年。これをきっかけに文化財保護法が制定された。火災のあった1月26日は文化財防火デーと定められ、かけがえのない宝を火災、震災などから守ろうという機運が高まった。以後、毎年、群馬県でも防火訓練が行われている。しかし、文化財の火災は少なくない

 ▼今回の大聖堂の火災を重く受け止めた文化庁は、国宝や国重要文化財などの防火対策の徹底を 都道府県に通知した。これを受け、世界遺産の構成資産がある県内自治体は防火体制を再確認した

 ▼ 万が一に備えた対策に、これで十分ということはない。パリの象徴的な建物の炎上は、私たちを防災の原点に立ち返らせる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事