2019/04/22【三山春秋】地方自治は「民主主義の学校」と...
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 ▼地方自治は「民主主義の学校」と言われる。英国の法学者で政治家のジェームズ・ブライス(1838~1922年)の言葉である。中学校や高校で習い、思い出した方もいるかもしれない

 ▼住民自らが身近な地域の政治に参加することにより、民主政治の担い手として必要な能力を身に付けられる、といった意味合いだ。だが、その「学校」としての機能を持ち続けられるのだろうかと、不安になった

 ▼「亥年いどし選挙」の第1ラウンドとなる統一地方選が終わった。県内では前半戦の県議選に続き、後半戦の市町村選挙がきのう投開票された。全体に盛り上がりに欠け、投票率は低迷したままだ

 ▼何より気になったのは無投票の増加である。8市町村で行われた首長選は5市町村で投票なしに当選が決まった。町村議選も13のうち5町村に上った。なり手不足は議員だけでなく首長にも押し寄せる

 ▼総務省が先日公表した人口推計で群馬県の人口は前年より8000人減った。地方の人口減少は令和に持ち越され、高齢化とともに最重要課題だろう。住民が地域の在り方を決める自治の力がますます求められる

 ▼人々の関心は夏の知事選や参院選に移る。だが今回の統一選を総括し、次につなげることが先決だ。最近の閣僚辞任などを見ると政治の劣化は甚だしい。「民主主義の学校」を“閉校”してはならない。

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