2019/05/11【三山春秋】知人から、中学生の息子が不登校…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼知人から、中学生の息子が不登校だと打ち明けられた。小学校から学校になじめず、知人が付き添って登校していた。「やっぱり、無理させていたと思う。他の道もあるかなって考え始めた」。同じような体験をした親と出会い、少しずつ気持ちが切り替わったようだ

 ▼2017年度に30日以上欠席した県内公立小中学校の児童生徒のうち、病気や経済的理由以外の不登校が理由だったのは前年度比111人増の2209人。小学校は5年連続、中学校も4年連続で増加した。文部科学省の全国調査でも、小中学生の不登校は過去最高の14万4千人に上る

 ▼不登校はどの子にも起こり得る。長い連休を終え、「学校に行きたくない」と訴えるわが子に、悩んでいる親もいるのではないか

 ▼「親の役割は、わが子を信じる自分自身を信じること」。塾経営の傍ら、30年近く不登校の子どもや親と関わってきた前橋市の立木睦己さん(66)は、子どものスイッチの入る場面を何度も見てきた

 ▼4年前に閉めた塾の最後の教え子は、中学はほぼ不登校で、通信制高校も半年で中退。高校卒業程度認定試験に向けた勉強を手助けしたところ、自ら予備校を見つけて大学に入り、今は就活中という

 ▼道は一つではない。親も子も苦しい時期はあるだろう。“違う道”に気付いた知人は息子を信じる親の顔だった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事