2019/05/15【三山春秋】「東京からまっすぐ西に行くと、どこ…
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 ▼「東京からまっすぐ西に行くと、どこの国にたどり着くか調べよう」。高崎市内で小学5年生が学ぶ社会の授業を見学する機会があった。質問は(1)スペイン(2)イギリス(3)南アフリカ-の3択だった

 ▼一緒に考えてみた。教室には世界地図が掲げられていた。かつて覚えた古い知識を引っ張り出せば、メルカトル図法の地図だ。同じ緯度をたどって正解は(1)と予想した。児童は(1)と(2)に分かれた

 ▼地球儀を使って正解へと導いた教員は授業が終わりに近づくと、別のクラスに解答を伝えないように冗談めかしてくぎを刺した。教科担任制で同じ教員が学年の全クラスで社会を教える。国語、算数なども同様だ

 ▼各教科を専門の教員が受け持つ教科担任制の小学校高学年への導入推進が4月、中教審に諮問された。県教委などによると、教員数による制約や導入教科のばらつきはあるものの、県内ではすでに広がりを見せているという

 ▼諮問は教員の働き方改革にもつなげる狙いがある。ただ、第一に「子どものため」になることが多くの教員にとっての願いに違いない。地図や地球儀の特性を学ぶ児童らは笑顔で楽しそうだった

 ▼授業を見学してから日がたっているので、全クラスで質問は済んだはずだから、冒頭の正解を明かすと、(3)の南アフリカ。恥ずかしながら、筆者は学び直しが必要なようだ。

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