2019/05/25【三山春秋】陸上中長距離のつらい練習に...
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 ▼陸上中長距離のつらい練習に、スピード走とジョギングを繰り返すインターバル走がある。広めたのは「人間機関車」と呼ばれたチェコのエミール・ザトペック(1922~2000年)。400メートルを100本走ったというから驚きだ

 ▼その努力家にも特別な競技だったらしい。「別の人生を経験したいなら、マラソンを走りなさい」の名言がある。1952年のヘルシンキ五輪で5千メートル、1万メートルに加え、初挑戦のマラソンで優勝。長距離3冠の偉業を達成した

 ▼こちらも人生を変える挑戦だろう。11月3日のぐんまマラソンでフル初完走を目指す「180日プロジェクト」が始まった。「退職し第二の人生の一歩として」「子どもが手を離れたから」。さまざまな動機で25~69歳の36人が走る

 ▼初心者にとって42.195キロははるか遠い。だが選手・指導者として日本長距離界をリードしてきた瀬古利彦さんは言う。「人は、乗り越えられない壁は与えられない」と

 ▼原則練習は1人。走りたくない日もあるだろうが、シドニー五輪金メダリスト、高橋尚子さんの心持ちで臨めれば本番も楽しめる。「今までにいったいどれだけ走ったか。残すはたった42キロ」

 ▼名ランナーの言葉に、ひた向きに走り続けた日々がにじむ。レースは始まっている。5カ月後、ゴールした参加者はどんな思いを語るだろうか。

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