2019/06/04【三山春秋】公共施設だけでなくコンビニ…
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 ▼公共施設だけでなくコンビニなど商業施設でもAED(自動体外式除細動器)を目にする機会が増えた。突然、心停止した人に電気ショックを与える救命装置で、自治体などが設置を後押ししていることが背景にある

 ▼太田市消防本部は先月、AEDを使って、市内のショッピングモールで心肺停止状態の50代男性に救命措置を施した女性教諭(24)を表彰した

 ▼人だかりができていたので女性教諭が見に行くと、1人の女性が胸骨圧迫を行っていた。男性は動かず、顔は青白い。周囲の人は見ているだけだった

 ▼県内の各消防本部は、さまざまな機会を捉えて救命講習会を開催している。だが、倒れた人を目の前にすると、体がなかなか動かないものだという。救命措置は初動が何より大切で、ためらっている間に救命率は一気に下がる

 ▼女性教諭は、その数日前にAEDの講習を受けたばかりだった。「目の前の命に対し、今自分ができることをしなければならない」。周囲に「AED持ってきてください」と呼び掛け、2人で交互に胸骨圧迫を行い、AEDを使用した

 ▼到着した救急隊に男性を引き継ぐと、一緒に救命に当たったもう一人の女性は名乗らず立ち去った。同じような場面に身近な場所で遭遇する可能性は誰にでもあるはずだ。2人の女性のように当たり前に対処できるだろうか。

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