2019/06/05【三山春秋】近代五輪の歴史で最初に…
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 ▼近代五輪の歴史で最初に火が会場にともされたのは1928年の第9回アムステルダム大会という。古代五輪発祥の地、オリンピアでの採火と、聖火リレーが初めて登場したのは36年の第11回ベルリン大会だった

 ▼ギリシャ、ブルガリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、オーストリア、チェコスロバキアを経由してドイツに入った。大会後に勃発した第2次世界大戦でナチス・ドイツは聖火リレーのコースを南下して他国に攻め込んだ

 ▼『JOAオリンピック小事典2020』(日本オリンピック・アカデミー編著)から引いた。同書によると、大戦後、「平和の祭典」である五輪でナチスが行った聖火リレーを踏襲すべきか議論になり、存続の危機もあった

 ▼結局は大戦後初となる48年の第14回ロンドン大会(12、13回は中止)でも行われ、現在に至る。五輪の意義を広く伝え、大会に花を添えるものということなのだろう

 ▼国際ルートが一般的だったが、2008年の第29回北京大会でチベット弾圧などの問題から妨害行為が相次いだことで廃止。五輪も政治と無関係ではいられない

 ▼20年東京五輪(第32回)の聖火リレーのルート概要が決まった。本県は富岡製糸場や八ツ場ダムなどを通る。観光をPRするだけでなく、友情や連帯、フェアプレーの大切さなどを訴えかけられる仕掛けがあるといい。

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