2019/06/09【三山春秋】1匹当たり50円を払います...
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 ▼1匹当たり50円を払います-。サクラなどの樹木をクビアカツヤカミキリから守るため、館林市が撲滅プロジェクトを始めた。成虫を捕殺すると奨励金か飲料水を交付する。市民を巻き込んで関心を高める作戦だ

 ▼クビアカツヤカミキリは中国や台湾などに生息。繁殖力が強く、幼虫は木に侵入し、中を食い荒らし、樹木が枯死するなどの被害が出る。昨年1月、飼育や販売などを禁止する特定外来生物に指定された

 ▼県内では2015年7月に同市で初めて確認され、東毛地域で発生が広がっている。18年度の被害本数は1510本で前年度の2.2倍に増加。サクラが伐採され、果樹にも被害が及ぶ

 ▼県はホームページで、被害拡大防止のため、見つけたらその場で駆除するよう呼び掛ける。すっかり“嫌われ者”のクビアカツヤカミキリだが、貿易など人の営みに伴って日本に侵入したとみるのが自然だろう

 ▼国連の科学者組織は先月、人の活動によって世界で100万種の動植物が絶滅の危機にひんしているとの報告書を発表した。生態系の喪失の速度は過去1000万年の平均に比べ数十~数百倍と推定される

 ▼クビアカツヤカミキリの問題も動植物の絶滅も人が関わっている。報告書は「あらゆる分野で変革が必要だ」と指摘する。6月は環境月間。意識を変える好機と捉え、行動に移そう。

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