2019/07/08【三山春秋】キラキラと光る利根川の…
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 ▼キラキラと光る利根川の水面を、船が白い尾を引きながら横切る。千代田町赤岩と埼玉県熊谷市の両岸を結ぶ赤岩渡船は、県道熊谷館林線の一部として運航されている。川風を受けながら上州の山並みを楽しんだ人も多いことだろう

 ▼歴史は古く、戦国時代の武将に関係する文献に登場する。江戸時代には水運が発達し物資の輸送などに盛んに利用された。鉄道や道路が整備されると水上交通は衰退したが、赤岩渡船は今も年間1万5千人程度の利用がある

 ▼下流の利根大堰(おおぜき)でせき止められたこの水域には穏やかな水面が広がる。天気の良い日は水上バイクやボート遊びをする人たちでにぎわう。ただ、陸上と同様に水の上でも事故が起きる

 ▼渡船の乗船場近くで先月、太田、館林、埼玉県熊谷の3消防本部が合同で水難救助訓練をした。水上バイクなどが転覆し人が投げ出された想定で、早期発見と救助に向けて連携を確認した

 ▼関係自治体や県ボート協会など24団体による利根大堰上流水面利用等協議会は利用に関するルールとマナーをまとめたチラシを作製し、ホームページで公開している。水上バイクなど動力船による渡船の運航の妨害や暴走行為を戒める

 ▼間もなく夏本番。公道の役割をもつ渡船の安全はもとより、誰もが安心して川遊びできるようにモラルある行動が求められている。

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