2019/07/20【三山春秋】県内の多くの小中学校や高校などで…
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 ▼県内の多くの小中学校や高校などできのう、1学期の終業式が行われた。通知表を手にしてうれしかった子もいれば、ちょっとがっかりした子もいるかもしれない

 ▼昨年末に95歳で亡くなった旧利根村(現沼田市利根町)出身の児童文学作家、宮川ひろさんに「つうしんぼ」シリーズがある。小学校教諭だった経験を生かした作品は、子どもも大人も生き生きと描かれている

 ▼「先生のつうしんぼ」は1976年の刊行。続く「おかあさんのつうしんぼ」「おとうさんのつうしんぼ」と合わせて100万部を超えるミリオンセラーとなっている。小学生の頃、先生や親に通信簿を付けるという発想に引かれ、夢中になったのを覚えている

 ▼シリーズを読んだ小学生の息子から、通信簿をもらったことがある。「早ね、早おき、朝ごはん」「会社に遅れないで行ける」はまずまずの評価。「1週間に3回以上運動する」「休日子どもと遊ぶ」「子どものけんかをじゃましない」で最低評価「1」を付けられ、苦笑した

 ▼宮川さんの作品は、大人の一生懸命さが主人公の子どもに伝わるさまがすがすがしい。今の大人は一生懸命に生きているだろうか。子どもと向き合えているだろうか

 ▼長い夏休み。子どもの通知表に満足した人も、そうでなかった人も、親子で「つうしんぼ」シリーズを手にしてはいかが。

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