2019/09/02【三山春秋】冠水した街は湖のようだった...
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 ▼冠水した街は湖のようだった。九州北部を襲った猛烈な雨がもたらした光景である。前線に湿った空気が流れ込んだことで、積乱雲が連続発生し、帯状に連なって同じ地域で雨が続く線状降水帯が形成されたためだという

 ▼大きな災害が発生するたびに専門的な用語の知識が増えていく。線状降水帯については、4年前の関東・東北豪雨で使われたのを記憶している。その後、度々耳にするようになった

 ▼この時は鬼怒川の堤防が決壊するなど栃木、茨城で大きな被害が出た。気象予報士で防災士の平井信行さんが講演で「わずかにずれていれば、群馬で起こる可能性もあった」と語っていたのを思い出す

 ▼熱波や豪雨は日本だけでなく世界各地で発生している。異常気象と地球温暖化を関連付ける研究成果も多い。気候変動対策は全世界で取り組むべき課題だが、先週のG7サミットで合意文書に盛り込まれなかった

 ▼季節は巡り秋を迎えた。昨日は「二百十日」。台風襲来で農作物被害が危惧され、農家にとって厄日とされる。さまざまな災害について認識を深める「防災の日」でもあった

 ▼前線が停滞し、台風が発生しやすい時季である。8月には浅間山が2度噴火した。災害から身を守る方法を日頃から考えておきたい。平井さんも、自分から情報を取り、行動を起こすことを勧めている。

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