2019/09/06【三山春秋】「観賞チャンス アイスランド ○○万円…
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 ▼「観賞チャンス アイスランド ○○万円」。うたい文句に視線を奪われた。極地近くでオーロラを見るツアーの広告だ。大空のキャンバスに描かれる“芸術”を、自然と一体になった感覚で眺めるのは格別らしく、いつかはと憧れている

 ▼チャンスは身近にあるかもしれない。旧倉渕村(高崎市倉渕町)で「低緯度オーロラ」が観測されたことがあるのを知った。市少年科学館天文課長の小山弘宣さん(54)が2003年10月、撮影に成功した

 ▼「すごいのが見られるかも」。ひそかに胸を躍らせ、同町で先月あった流星観賞イベントに出掛けた。偶然再会した友人とアルコール片手に楽しく過ごしたものの、オーロラはおろか曇天で流星を見ることもできなかった

 ▼そもそも低緯度オーロラは、太陽の活動が盛んなときに限られる、極めて珍しい現象という。周辺は観測に適した地形だが「今は太陽の活動が活発でない。次にいつ見られるかは分からない」と小山さん

 ▼日本天文学会(東京)が3月に発表した日本天文遺産に歌人、藤原定家(1162~1241年)の「明月記」が入った。オーロラと思われる現象が書き留められているそうだ

 ▼自然がもたらす神秘への憧れは尽きることがない。秋になり、空気の澄んだ日が増える。まずは、俗事を離れて星空と向き合う時間を増やそうか。

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