2019/09/07【三山春秋】秋の味覚、サンマが食卓を飾る...
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 ▼秋の味覚、サンマが食卓を飾る時節となった。殿様が外出先の目黒で食べたサンマの味を忘れられず…。「サンマは目黒に限る」でおなじみの落語「目黒のさんま」である

▼この落語にちなんだ「目黒のさんま祭り」があす、東京・目黒駅前商店街で開かれる。7千匹のサンマを振る舞う恒例行事だが、今年は不漁のため岩手県宮古市から提供されるのは冷凍サンマになるという

▼庶民の味を代表する大衆魚も、不漁が価格に影響を及ぼす。県内のスーパーをのぞいたら、解凍サンマが1匹98円に対し、生サンマは258円だった。〈食卓の高嶺たかねの花になる秋刀魚さんま〉小野吉英。上毛川柳に憂いの声が響く

▼秋の味覚と言えばブドウもある。先日、小欄で取り上げたシャインマスカットは日本で育成した人気品種だが、苗木が海外に流出し、中国産や韓国産のものが東南アジアなどで販売されているという

▼農産物の輸出促進は今後の日本の農業にとって重要な戦略だ。杉中淳内閣審議官(海外輸入規制対応担当)は、輸出産品として期待される優良品種を守るため知財保護の必要性を説く。農畜産物の輸出に力を入れる本県も参考にしたい

▼サンマ漁は中国や台湾などでも盛んになっている。日本で認められた味覚が世界に広まるのはうれしいことだ。ただ、資源の保護など新しい課題も出てくる。

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