2019/09/14【三山春秋】2020年以降の地球温暖化対策を定めた...
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 ▼2020年以降の地球温暖化対策を定めた「パリ協定」。産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えるため、世界全体で温室効果ガスの排出削減を目標に掲げる

 ▼航空業界も二酸化炭素を増やさないよう、化石燃料の使用減に知恵を絞る。先行きを見据え、他業種ベンチャーなども参入して藻類や廃食油、古着などを由来にした次世代燃料の開発が活発だ

 ▼渋川市内でバイオ航空燃料の供給を目指す事業が始まった。総合エネルギー商社モイルホールディングス(東京)が原料となる植物カメリナの栽培を地元に提案。10日、1ヘクタール強の畑で種まきが行われた

 ▼共同栽培するのは米麦中心の兼業農家、田村初野ファーム。田村茂さん(54)は「空港のない群馬で飛行機の燃料を作ったらかっこいいだろう」と笑う

 ▼カメリナは栽培しやすく、耕作放棄地を活用できれば農業の新モデルになる、と同社はみる。田村さんの長男、竜也さん(27)も「自分が農業を続けていくには新しい分野への挑戦が必要」と話す。今回は第一歩で、耕作面積の拡大は成果を見てからだろう

 ▼12月に収穫し、順調にいけば種から精製できるジェット燃料は2キロリットルほど。一般的な国内線の化石燃料に10%混ぜた場合で換算すると、約3千キロメートルを飛べるという。渋川産の燃料が航空業界を支える日が来るか。結果が楽しみだ。

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