2019/09/16【三山春秋】常に身の回りにありながら、ほとんど…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼常に身の回りにありながら、ほとんど意識しないものとして空気がある。「空気のような存在」というと、いるのが当たり前の大事な人だったり、影が薄い人を指したりと場面に応じて意味合いが変わってくる

 ▼空気が流れ動く現象が風である。普段意識されない空気だが、風になると途端に存在感が増す。台風15号の記録的な暴風はその典型だろう。送電線の鉄塔が倒れるなどして大停電を引き起こした

 ▼県内でも倒木や停電が発生。台風とは別に10日夜には館林市や邑楽町などで突風が吹き、物置や住宅など11棟に被害が出た。風の威力をまざまざと見せつけられる事態が続く

 ▼しかし、考えてみれば人は風と向き合いながら暮らしてきた。屋敷の周囲に木を植えて風害を防ぎ、風車を造って風の力を活用した。風にまつわる慣用句やことわざが多いのも、暮らしとの関係が深いからこそと言えよう

 ▼群馬県には名物の空っ風もある。強風にあおられて砂ぼこりが立ち、土色に染まる景色は見慣れたもの。風に向かい自転車をこぎ、前に進まない経験は誰でもあるだろう

 ▼今回の停電で人々の生活は大きく混乱した。電気が使えないときの備えや対応について考えておく必要があるが、人生経験豊富な高齢者の話は参考になるはずだ。きょうは「敬老の日」。お年寄りとじっくり向き合う好機である。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事