2019/09/20【三山春秋】パラグアイ出身の浅井愛香さん...
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 ▼パラグアイ出身の浅井愛香さん(34)が満面の笑みを浮かべ、近く通い始める太田フレックス高の入学書類を見せてくれた。合格の陰には大泉国際交流協会のボランティア3人の存在がある。週末ごとに個人指導してくれた

 ▼浅井さんは日系移民の入植地で生まれ、現地の中学を卒業。母はデカセギとなり、その背を追って18歳で来日した。母子同じ派遣会社に職を得て、大泉町のアパートに2人で暮らす。母は老いて病気がち、職がない。時給900円の派遣の仕事では車を持つこともできない

 ▼少しでも生活を豊かにしたいと、浅井さんは日本語検定1級取得を目指して同協会の日本語講座に申し込んだ。そこで日本の高校には年齢制限がなく、通信制なら仕事をしながら卒業資格を取れることを知った

 ▼卒業証書は行方不明、必要書類がそろわず、今春の入学は見送った。だが、勉強を教えてくれたボランティアが書類集めや手続きにも協力、やっと今秋、道が開けた

 ▼今、夜間中学が注目されている。文部科学省は外国籍、不登校などの事情で学べなかった人たちの「学び直しの場」と位置づけ、各都道府県に1校の設置を掲げる

 ▼9都府県に33校の夜間中学があるが、群馬にはない。浅井さんのように学びの場を求めている人は県内にもいるはずだ。新たな選択肢が増えることを期待する。

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