2019/09/23【三山春秋】近頃、薄暗い所でめっきり物が見え…
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼近頃、薄暗い所でめっきり物が見えにくくなった。明るくても細かい文字などは読みづらい。老眼である。筋力の衰えは体を鍛えることでいくらかカバーできるが、目は勝手が違う

 ▼きょう23日は秋分の日。彼岸の中日に当たり、墓参りに出掛ける人も多いだろう。この日が「網膜の日」であることを最近知った。日本網膜色素変性症協会が2年前に制定したという

 ▼そもそも網膜色素変性症を知らなかった。暗い所で見えにくくなったり、だんだん視野が狭くなったりして、視力も低下していく網膜の病気だという。治療法が見つかっておらず難病に指定されている

 ▼9月23日を「網膜の日」に選んだのは、昼と夜の時間がほぼ等しくなることにちなんだ。この病気の患者は暗いと見えにくいため夜は活動に適さない。この日を境に夜が長くなることから、病気への理解を深めてもらう記念日とした

 ▼症状はさまざまであり、誤解を受けやすい。安全に歩くために白杖はくじょうを使うが、電車で席を譲られてスマートフォンを見ていると、「見えないふりをしている」と非難されることもあるそうだ

 ▼県網膜色素変性症協会の市橋映二会長(65)は「一人でも多くの人に病気のことを知ってほしい」と願う。県内にも500人近い患者がいると推計される。老眼でさえ不自由さが身に染みる。支え合いの心がほしい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事