2019/10/17【三山春秋】河川があふれて家が水浸しに...
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 ▼河川があふれて家が水浸しになった被害に加え、水が引いたら断水が待っていた。こんな二重苦に見舞われた住民もいるようだ。水の恐ろしさと大切さを一遍に再認識させられた台風19号である

 ▼人間の生活に切っても切り離せない水のことを考えながら、ダムを思い浮かべた。川をせき止めてためた水を飲料水や農業用水、発電などに利用する側面と、洪水を防ぐ機能が期待されている

 ▼ただ、近年は従来の想定を超える大雨が降り、重大な災害が頻発する。大雨に備え空けておくダムの「洪水調節」の容量を超える流入があり、緊急放流に踏み切るケースもみられる

 ▼今回、驚かされたのは八ツ場ダム(長野原町)が一気に満水になったことだ。今月から試験的に水をためていて、3、4カ月かけて満水にする計画だった。台風19号の大雨で1日に貯水池の水位が50メートルも上昇したといい、そのすさまじさを物語る

 ▼来年の東京五輪・パラリンピックに備え、国と関東の7都県は水不足への対策をまとめた。その中には利用できる水を確保するため、県内を含む9ダムの洪水調節容量を圧縮する対策も入っている

 ▼大会期間中は夏の最も暑い時季で台風シーズンでもある。猛暑や少雨による渇水が懸念される一方で、台風などによる豪雨も考えられる。水確保か、洪水への備えか。何とも悩ましい。

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