2019/10/18【三山春秋】2020年東京五輪・パラリンピックで…
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 ▼2020年東京五輪・パラリンピックで海外選手らと地域住民が交流を図るホストタウン事業。群馬県の9市町村を含む400超の自治体が登録され、各地で相互交流が始まっている

 ▼一方、パラ選手との交流を機に、障害者や高齢者ら誰もが住みやすいユニバーサルデザインの街づくりを進める共生社会ホストタウンはまだなじみが薄いかもしれない

 ▼先日、渋川、富岡両市が県内で初めて登録された。パラリンピアンを招いた講演会やパラスポーツの体験会、心のバリアフリー教育などに積極的に取り組んでいくという

 ▼「交流を通して障害者と健常者の距離が縮まる。障害のある人も安心して生活できる街になるとうれしい」。渋川市の登録発表会見に同席した同市出身のパラ陸上選手、唐沢剣也さん(25)は期待を寄せた

 ▼全盲の唐沢さんは通勤に電車を利用する。全国で相次ぐホームからの転落事故は人ごとではない。唐沢さんの求めた改善策が転落防止用の柵やドアではなく「周囲のひと声」だったことに、改めて共生の意味を意識した

 ▼困っている様子の人がいたら、ためらわずに声を掛けたい。助け合い、支え合うことで物理的な障壁(バリアー)をなくしたり、小さくしたりできる。東京パラ大会のレガシー(遺産)として共生社会の精神が両市民に根付き、県全体に広がるといい。

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