2019/10/20【三山春秋】記録的な大雨をもたらした…
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 ▼記録的な大雨をもたらした台風19号の上陸から19日で1週間たった。いまだに全容が見通せない、広域にわたる甚大な被害に痛感するのは、これまでの基準が通用しないことがあまりに多いことだ

 ▼3人が亡くなった富岡市の土砂災害の現場は、裏山の勾配が20度。土砂災害警戒区域指定基準の30度を下回る緩やかな斜面だった。現地調査した国土交通省の土砂災害の専門家は、大雨で前例がないほどの量の水が地中に集中したと推測されるとし、災害の予測は難しいとの見解を示した

 ▼防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の解析によれば、台風19号で「100年に1度」の頻度で起きる大雨が各地で降り、本県では富岡市、高崎市、藤岡市、嬬恋村などが該当するという(17日付本紙)

 ▼長野県の千曲川、宮城、福島両県の阿武隈川流域などが大規模洪水に見舞われたのも、極めてまれな豪雨が広範囲で降り、大量の雨水が河川に流れ込んで氾濫につながったとみられる

 ▼地球温暖化により、巨大台風などのリスクが増すという国連専門家組織の予測に基づけば、今後、同様な規模の台風に高頻度で襲われる恐れがある

 ▼県内の住宅の浸水被害は床上床下合わせて690棟を超えた。19日も東日本各地で再び激しい雨が降り、被災地に新たな被害が出る危険性が増している。厳重な警戒が必要だ。

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