2019/10/21【三山春秋】かつて「聖職」ともいわれた...
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 ▼かつて「聖職」ともいわれた学校の先生だが、今はどうだろうか。多忙な職場の実態が問題になる中、教員志望者は減っていると聞く。それでも、将来を担う子どもの教育に携わっている仕事の重大さは変わらないはずだ

 ▼普段取材していても、大半は情熱をもって子どもを指導している。だが、時として教員への信頼を大きく揺るがす事態が明るみに出る。神戸市の市立小学校で起きた教員による同僚いじめである

 ▼30、40代の教員4人が20代の男性教員に暴言や暴行を繰り返した。羽交い締めにして激辛カレーを食べさせる映像もあった。4人のうち2人は生徒指導担当でいじめに対応していたというから、あきれてしまう

 ▼昨年度に県内の公立小中学校、高校、特別支援学校で認知したいじめは4821件で、前年度より大幅に増えた。学校が積極的に実態把握を進めた結果とみられる

 ▼ただ、いじめを学校現場だけの問題として片付けていいのだろうか。神戸の教員いじめはもちろんのこと、あおり運転やネットでの炎上騒ぎなどを見ても、不寛容で他者を思いやれない社会が浮かび上がる

 ▼処方箋はと考え、ラグビーW杯にヒントを見た。激しく体をぶつけ合い、時に小競り合いになることもあるが、試合が終われば互いに抱き締め、健闘をたたえあう。相手を敬う精神は良き手本になる。

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