2019/10/30【三山春秋】車のハンドルを握れなくなった自分を...
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 ▼車のハンドルを握れなくなった自分を想像したことがあるだろうか。高齢となり免許を返納したときに自分たちの“足”はどうなるのかと、40代の後輩たちが話しているのを耳にしてハッとした

 ▼「高齢化社会の地域交通システム」をテーマに次世代の地域交通を考えるシンポジウムが先日、桐生市で開かれた。京都府京丹後市のNPO法人による「ささえ合い交通」の事例が紹介された

 ▼スマートフォンで米国の配車サービス大手、ウーバーのアプリを活用し、高齢者ら車を持たない住民の通院や買い物の自由な移動手段を確保する取り組みである。課題はあるが、訪日外国人客らにも利用が広がっている

 ▼地域の実情に合った実践例は住民の助け合いの精神の上に成り立ったと言える。事例をそのまま取り入れる必要はないが、少子高齢化時代が到来し、将来を見据えた交通体系の見直し、整備は喫緊の課題だ

 ▼実証実験は県内外で行われている。県内12市の中で最も高齢化率の高い桐生市でも、デマンドタクシーや低速電動バス「MAYU」を運行し、その効果を検証している。どのような形態が地域に適しているのか、結果が待たれる

 ▼自動車保有率が高く「自動車王国」と言われてきた本県。車を運転できなくなっても安心して外出、移動できる交通システムの構築を誰もが望んでいる。

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