2019/10/31【三山春秋】学生が自動車を共同で利用する...
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 ▼学生が自動車を共同で利用するカーシェアリングの実証実験が前橋市の群馬大で始まった。スマートフォンの専用アプリを使い、予約から精算までを人を介さずにできる(29日付本紙)

 ▼スマホは生活を変えた。財布を持ち歩かずに物を買えるし、初めての土地でも容易に目的地に行ける。この文明の利器を支える技術の一つがリチウムイオン電池である。開発した旭化成名誉フェローの吉野彰さんらが、今年のノーベル化学賞に決まったのもうなずける

 ▼スマホの影響は多方面に及ぶ。文化庁の2018年度国語に関する世論調査で、読書量減少の大きな要因としてスマホなどの情報機器に時間が取られていることが挙がった。10年前の2.5倍に増えた

 ▼また、1カ月に1冊も本を読まない人は47.3%に上った。全国大学生協連の調査では学生の半数近くが1日の読書時間が「ゼロ」だった。読書離れが指摘されて久しい

 ▼明治大教授の斎藤孝さんは著書『読書する人だけがたどり着ける場所』で、ネットで文章を読むときは「消費者」であり「読者」ではないと指摘。「人生の深みをつくる」読書を勧める

 ▼11月9日まで「読書週間」である。ノーベル賞の吉野さんはファラデー『ロウソクの科学』を読み、科学に興味を持つきっかけになった。あなたを待っている本がきっとあるはずだ。

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