2019/11/13【三山春秋】〈極めて獰猛(どうもう)、極めて勇壮...
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 ▼〈極めて獰猛どうもう、極めて勇壮、極めて男子らしく、極めて規律的也〉。1906年、あるスポーツを礼賛する言葉だ。「男子らしく」は明治後期という時代背景でご容赦願おう。今は女子もプレーする

 ▼ラグビーである。高らかに述べたのは太田中(現太田高)卒業生で慶応大の福島英朔と友人。北海道への無銭旅行の途中、太田中に立ち寄り、校長を相手に素晴らしさを説いた。これが同校にラグビー部ができるきっかけとなった

 ▼創部は07年11月3日。中学では慶応普通部に次いで全国で2番目だった。同年に日本初の中学対抗戦を慶応と行っている。大方の予測を覆し善戦した(『太田高校九十年史』)

 ▼その古豪の7年ぶり2度目の全国出場に待ったをかけたのが桐生第一。三洋電機(現パナソニック)で主将を務めた霜村誠一さんが2015年から指揮を執る新鋭だ。花園は2年連続2度目になる

 ▼10日の決勝は見応えがあった。太田が力強いモールで得点を重ねれば、桐生第一は出足の鋭い勇敢なディフェンスで17点差をひっくり返し、19―17で勝利した

 ▼日本が初めてベスト8に進出したワールドカップから熱が続く。先の九十年史によれば、用具の入手難や自前で賄われた遠征費などから、ラグビー部は約10年後に〈いつの間にか消滅〉したという。熱を冷まさない方策も考えたい。

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