2019/12/05【三山春秋】昭和30年代に梓みちよさんが...
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▼昭和30年代に梓みちよさんが大ヒットさせた「こんにちは赤ちゃん」を思い出した。赤ちゃんと触れ合い命の大切さを学んでもらう「赤ちゃん先生」の授業である。授かった新しい命に喜び、感謝する歌の情景がよぎった

 ▼赤ちゃん先生はNPO法人ママの働き方応援隊のプロジェクト。本県では2015年から始まった。小学校から大学に加え企業の新人研修にも出向いている。先日、桐生市で初めて開かれ、樹徳高校の1年生が赤ちゃんたちを迎えた

 ▼ぐっすり寝込んでしまったり、大声で泣き続けたりと、4カ月から2歳まで5人の乳幼児はそれぞれ個性を発揮。当初は戸惑いを隠せなかった生徒たちも、ママの話を聞くうちに硬かった表情がすぐに和らいだ

 ▼80人ほどの生徒が30分余りの触れ合いの中で、靴下を履かせるなどスキンシップを体験した。貴重な時間が終わるのを惜しむような表情も読み取れた

 ▼生徒からは「とても大切なことを思い出させてくれた」「自分もこんな時期があった。いろんな人に感謝しなければ」といった感想が聞かれた。ママたちは「温かく見守ってくれてありがとう」と言葉を掛けた

 ▼今の社会は人を思いやる心が希薄になっていないだろうか。命の尊さを教えてくれる「赤ちゃんの力」に接して、互いを尊重し合うことの大切さに改めて気付かされた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事