2019/12/30【三山春秋】「今日、赤ちゃん連れのママ数人で...
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 ▼「今日、赤ちゃん連れのママ数人で議会の見学(傍聴)をします」。桐生市内に住む30代の女性からショートメールが届いた。「恐らく(赤ちゃんが泣いたりして)5分と持たないと思いますが、行動を起こすだけでも…」と続いた

 ▼筆者が本会議場に入り、傍聴席に目を向けると最前列にその姿はあった。赤ちゃんを抱っこしたり、乳幼児を膝に乗せたりしている母親たちが市議と当局のやりとりを聴いていた

 ▼県議会は傍聴に年齢制限を設けていない。だが県内12市の中で児童や乳幼児は傍聴席に入ることができない規則がある議会は、桐生をはじめ3分の2を占める。今回の傍聴は事前に連絡し、議長の許可で実現した

 ▼桐生では初めてのケースとなり、傍聴席の奥にある休憩室が開放された。市議会事務局職員がたびたび傍聴席に姿を見せ、母親と子どもたちを見守った。母親の方も気を遣い、本会議場に大きな声は響かなかった

 ▼本会議はインターネット中継されているが、その場の雰囲気までは感じ取れない。母親からは「(子どもがいて)諦めていたけど、傍聴できて良かった」との声が聞かれた

 ▼同市議会には傍聴規則を見直す動きが出ている。子育て世代だけでなく、若者を含めて傍聴する姿が「珍しい」ではなく「普通の光景」となるように、議会が身近な存在になればいい。

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