2020/01/15【三山春秋】「皆さんで育ててあげて...
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 ▼「皆さんで育ててあげてください」。群馬交響楽団が高崎芸術劇場(高崎市)に拠点を移してから2度目の定期演奏会を開いた昨年11月、指揮者の井上道義氏が演奏後のカーテンコールで話した

 ▼長く愛された群馬音楽センター(同)から「新鮮」なホールへ。井上氏は音楽センターでも指揮している。新拠点について「最初はちょっと硬い音がする」とし、オーケストラも観客も慣れていないことを前提とした上で冒頭のように話した

 ▼2カ月ほど前の言葉を思い出したのは、サッカーJ2ザスパクサツ群馬の2020シーズン新加入会見で、新監督の奥野僚右氏がスタジアムを「コンサート会場」に例えたからだ

 ▼奥野氏はスタジアムを「クラブ、選手を好きな人たちが寄り集まって一緒に何かを生み出す場」とし、サポーターと力を合わせ、群馬の元気を発信する決意を示した

 ▼井上氏の言葉と共通するのは一体感の大切さだろう。オーケストラと観客と、選手とサポーターと、ハーモニーが生まれた時に「より良いパフォーマンスが生まれる」(奥野氏)

 ▼一体感に加えて必要なのは、少しの我慢強さか。ザスパは3季ぶりにJ2に戻る。監督やコーチ、選手も大きく入れ替わった。J2は試合数も増え、簡単な舞台ではない。期待したいのは新監督の目指す「感情を共有」できる戦いだ。

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