2020/01/16【三山春秋】「気象危機」と言われる時代を...
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 ▼「気象危機」と言われる時代を迎え、世界各地で自然災害が多発している。被害を防ぐには災害情報の発信や迅速な対応が求められる。昨年10月の台風19号でも、避難指示に従って公共施設に駆け込んだ人は多かった

 ▼では、群馬で暮らす外国人は災害とどう向き合い、対処すればよいのか。そんなテーマで群馬大主催のワークショップが先月、太田市で開かれ、ペルーやフィリピン、中国出身者らが参加した

 ▼人手不足に悩む地方にとって、外国人留学生がその地域を離れずに就職することが活力維持につながる。それには外国人が安心して暮らせる環境づくりが重要であり、防災面からそれを探った

 ▼外国人からは「防災メールが届いたが日本語なので理解できない」「天気予報を見ても日本の地図や地名が分からず、どこが危ないのか伝わらない」といった意見があった。「ただお祈りしていた」という女性もいた

 ▼多文化共生に取り組む同大の結城恵教授は「台風接近時の外国人住民の感じ方や行動の仕方を理解し、受け入れる地域住民との間に防災に対する意識にずれがあることを認識しなければならない」と指摘する

 ▼大雨特別警報などが出ても何のことか分からず、不安な外国人が近所にいるかもしれない。外国人を災害弱者にしないため、「共生防災」にも目を向ける必要がある。

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