2020/02/15【三山春秋】太田市重要文化財の拝殿などがある...
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 ▼太田市重要文化財の拝殿などがある冠稲荷神社で先月、火災訓練が行われた。那覇市の首里城が激しい炎に包まれて焼け落ちた姿は記憶に新しく、消防をはじめ関係者の表情は以前に増して真剣だった

 ▼1月26日は文化財防火デーに指定されている。1949(昭和24)年のこの日、現存する世界最古の木造建築である法隆寺の金堂で火災が起き、貴重な壁画が焼損した。乾燥する冬は火災が多発傾向にあり、教育委員会などが全国各地で訓練を行っている
 ▼一般住宅の火事も被害は甚大だ。住み慣れた場所や財産が瞬く間に奪われ、思い出の品々が灰になってしまう。家族の写真や子どもの成長記録など大切な品も取り戻すことはできない

 ▼太田市消防本部はこのほど、初期消火に貢献した男性を表彰した。男性は昨年11月、仕事で灯油を配送中に、民家から煙が出ているのに気づき消し止めた

 ▼消火には火災に戸惑う家人が手にしていた消火器を使った。訓練で使い方を熟知していたためスムーズに操作できたという。家の中にいた家人1人も避難させ、119番通報した

 ▼消防本部は迅速かつ的確な行動を称賛すると同時に、改めて訓練の大切さを訴える。火災だけでなく、地震や台風といった災害が起きた際にも適切に行動できるよう、訓練の重要性を認識し、積極的に参加したい。

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