2020/02/25【三山春秋】白い壁を彩る豪華な金のレリーフと...
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 ▼白い壁を彩る豪華な金のレリーフと数々の天井画。鮮やかな深紅のじゅうたんに古代ギリシャの神殿のような大円柱が並ぶホール。迎賓館赤坂離宮(東京・元赤坂)を訪れ、荘厳な雰囲気に圧倒された

 ▼本館は1909(明治42)年に東宮御所として建設された日本唯一のネオ・バロック様式の西洋宮殿。2009年、明治期以降の建物で初めて国宝に指定され、現在は世界各国からの賓客を迎えている

 ▼1978年の日中平和友好条約で福田赳夫首相が鄧小平副首相、86年の東京サミットで中曽根康弘首相がレーガン米大統領、98年の日韓共同宣言で小渕恵三首相が金大中大統領を迎えるなど本県が生んだ宰相たちとの縁も深い

 ▼西洋宮殿でありながら屋根や館内のあちこちによろい武者や日本刀、琵琶や鼓といった和の意匠が配されており、欧米列強と肩を並べようとする建設当時の技術者の心意気が伝わってくるようだ

 ▼接遇がない日を中心に一般参観を受け付けている。日下正周まさちか館長は「明治時代にこれだけの建物をよく建設できたと驚くほどだ。東京に来た時に見ないのはもったいない」と話す

 ▼64年の東京五輪で組織委員会事務局に使われた縁で、3月10日まで当時のメダルやパネル写真などを集めた特別展を開催中。外交や五輪など数々の歴史の舞台となった雰囲気に触れられる。

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