2020/07/03【三山春秋】〈西の鎮守は富士浅間神社...
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 ▼〈西の鎮守ちんじゅ富士浅間神社ふじせんげん/東の>墳上つかうえ
 ▼自身が作詞した5曲をボーカロイドの初音ミクが歌うユニークな趣向。冒頭の『藤岡 今昔』は江戸時代から養蚕や絹市で栄え、高山社跡が世界遺産に登録されるまでを描いた

 ▼「地元の歴史や養蚕から人々が受けた恩恵、高山社について伝えたい」。熱く語る島崎さんは、高山社2代目社長、町田菊次郎の子孫でもある

 ▼市内の諏訪神社には同社創設者の高山長五郎の功徳碑と、長五郎の遺志を継いで「清温育」を全国に普及させた菊次郎の頌徳しょうとく碑が並び立つ。シンセサイザーを担当した地元の鈴木進さんが神社を訪れ、2人をイメージして作った曲は、メロディーから島崎さんがイメージを膨らませ、歌詞を紡いだ

 ▼「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録から6年。新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、構成資産の価値の伝え方に悩む関係者は多いだろう

 ▼詩や曲に託さずにはいられなかった。島崎さんのCDからはそんな思いが伝わってくる。初音ミクも面白いが、コロナ禍が落ち着いたら、長五郎と菊次郎の曲を男性の歌声で聴いてみたい。

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