2020/09/18【三山春秋】ほかほかのカレーを配達員が...
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 ▼ほかほかのカレーを配達員が届けてくれたのはほぼ予定通りの時刻だった。店から食事を宅配する「ウーバーイーツ」が、高崎を皮切りに県内で始まると聞き、物は試しと注文した。すっかりぜいたく気分のランチになった

 ▼4年前に日本に上陸し、自宅や職場にいながら店の味を楽しめるサービス。新型コロナウイルスによる「巣ごもり需要」を追い風にエリアを広げ、群馬県は全国28番目となる。利用者が増えれば、コロナ禍で厳しい外食産業が潤う

 ▼新たな食のスタイルだけでなく、働き方でも話題を提供している。これまでの出前と違い、配達員は飲食店に属さず、単発で仕事を請け負う「ギグワーカー」と呼ばれる

 ▼隙間時間を使った柔軟な働き方ができるとの評価がある一方で、配達員の立場が弱く、不安定な環境に置かれる懸念もある

 ▼労働問題に詳しい司法書士の仲道宗弘さん(伊勢崎市)は「ギグワーカーは自己責任が大きい。保証の基準をもっと整備しなければならない」と指摘する。前政権が打ち出した働き方改革を新政権が深化できるか問われそうだ

 ▼ウーバーイーツは小型無人機「ドローン」を使った配送も検討しているという。近い将来、遠方から注文したり、県外の人が上州のうまいものを手軽に食べられる日が来るかもしれない。それも働く人の笑顔あってこそだ。

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