2020/09/22【三山春秋】病気のため10歳と8歳で亡くなった…
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 ▼病気のため10歳と8歳で亡くなった太田市のきょうだいの話が小学5年生の道徳の教科書(教育出版)に掲載された。ともに学校が大好きで、つらい治療に耐えながら、友達を思いやる心を最期まで持ち続けた

 ▼2人は太田生品小に通っていた大河原歩希さんと光希君。ともに4歳から病と闘い、2014年12月に歩希さん、15年3月に光希君が相次いで亡くなった

 ▼生きた証しを残したいと、当時の校長らが冊子「のぞみ~光の中を歩んだ姉弟きょうだい~」を発行した。2人についての上毛新聞の記事が群馬県出身だった担当者の目に留まり、掲載に結び付いた

 ▼頑張り屋の歩希さんは病のため手足を自由に動かせなかったが、みんなと同じことができるようになりたいと、いろんなことに挑戦した。光希君は酸素マスクを着けて授業を受けた。亡くなる3週間前には自らの希望で病院から学校に行き、クラスメートと触れ合った

 ▼2人のことを知った担当者は、かけがえのない命、人と人との絆を考える素晴らしい教材になると思ったという。教科書は本年度から、太田市をはじめ全国各地で使われている

 ▼収録された文章の最後に、わが子に向けた両親のメッセージがある。一緒に遊んでごはんを食べ、笑ったり、けんかしたり。そんな当たり前の日々がどんなに幸せな時間であるかを教えてくれる。

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