2020/09/29【三山春秋】群馬・長野県境にある日本百名山…
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 ▼群馬・長野県境にある日本百名山、四阿あずまや山に登った。スキー場のゴンドラで山腹まで上り、2時間ほど歩くと山頂である。隣の根子岳をはじめ雄大なパノラマを満喫した

 ▼信州で四阿山、上州では吾妻山と呼んでいた。四阿山はあずまやの屋根に形が似ていることに、吾妻山は日本武尊が東征の帰りに東を振り返って弟橘姫をしのび、「吾妻はや」(わが妻よ)と嘆いたことに由来する

 ▼今年は新型コロナウイルスが登山にも影響した。富士山は登山道が閉鎖され、休業した山小屋も多かった。県境をまたぐ移動制限が解除され、ようやく人の姿が戻ってきた

 ▼中高年に安全な登山を普及しようと、日本山岳会群馬支部が「健康登山塾」を開講している。医師と看護師が血圧や脈拍を測定し、それぞれに合った登り方やトレーニングを指導する

 ▼参加できない人にもノウハウを伝えたいと、4月からは上毛新聞で「紙上健康登山塾」も展開する。塾長で医師の斎藤繁さんは「大切なのは楽しんで取り組むこと。体力、脚力に合った自分のペースを意識して」と呼び掛ける

 ▼『日本百名山』の著者、深田久弥の追悼碑には「百の頂に百の喜びあり」と刻まれている。確かにやっとの思いでたどり着いた山頂には特別な喜びがある。もうすぐ紅葉シーズン。鮮やかに色づいた山を歩くのもいい。

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