2020/10/05【三山春秋】国土地理院が昨年3月に...
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 ▼国土地理院が昨年3月に発表した「自然災害伝承碑」。地図記号には、もともとあった記念碑の記号に、碑文を示す縦線が入っている

 ▼2018年の西日本豪雨では、100年以上前の水害を伝える石碑があった地域でも多くの犠牲者が出た。過去からのメッセージを防災に生かせなかった反省が、13年ぶりとなる地図記号の誕生につながった

 ▼堤防決壊や津波、土石流、火砕流を伝えるものまで、全国に数千基あるとみられている。あなたの身近にも先人からのメッセージを伝える碑があるかもしれない

 ▼だが登録には自治体の情報提供が必要で、現在の登録数は179市区町村の593基。県内は1910(明治43)年の水害を伝える館林市の2基、47(昭和22)年のカスリーン台風で甚大な被害があった桐生市の3基にとどまる

 ▼同市の1基は桐生川の橋のたもとにある。災害の9年後に建立され、碑文には古事記に由来する水の神様「水波能売神みずはのめのかみ」、インドの川の神様に由来する「弁財天」の名が刻まれている

 ▼調査した市立図書館の小野里了一さんは「水害を伝える石碑は利根川や渡良瀬川沿いにも点在すると思うが、時代を経ていわれが分からなくなったり、忘れ去られてしまった。豪雨が増えたいまこそ教訓とするべきだ」と話している。

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