0202/10/17【三山春秋】四国の山あいで暮らしていた伯父が...
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 ▼四国の山あいで暮らしていた伯父が先日他界した。新型コロナへの警戒から悩んだ末、葬儀参列を見合わせた。人間関係が濃厚な土地柄で顔の広い人物だったが、参列者は少なかったという

 ▼全国の住職517人が回答した新型コロナの影響を問う調査によると、9割が会葬者が減ったと回答。4割が通夜を行わないなど葬儀が簡素化したと指摘した

 ▼故人との別れのスタイルも変わりつつある。オンラインで葬儀に参加したり、香典をネット決済で送ったり。車に乗ったまま参列するドライブスルー形式の葬儀もお目見えした

 ▼内閣と自民党による故中曽根康弘元首相の合同葬が予定の7カ月遅れで、きょう都内のホテルで営まれる。4000人規模としていた参列者は約1400人に絞られた

 ▼こちらもコロナの影響が多分にあるのだろう。政府が支出する約9600万円が「高額すぎる」という指摘である。首相経験者の過去の合同葬に比べて目立って高いわけではない。こうした批判が表面化したことはなく、元首相が気の毒な気がする

 ▼「政治家の人生は、その成し得た結果を歴史という法廷において裁かれることでのみ、評価されるのです」(『自省録』)と晩年記している。合同葬は来月12日にも高崎市で開かれる。地元が生んだ偉大な政治家の足跡や功績を振り返る機会にしたい。

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