2020/11/17【三山春秋】今春のこと、娘が大学の課題で…
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 ▼今春のこと、娘が大学の課題で救命講習を受けようとしたが、新型コロナウイルスの影響で開催中止が相次ぎ受講機会に恵まれなかった。同じように受けたいと思いながら先延ばしになっている人がたくさんいる

 ▼講習は県内各地で行われ、胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)の使い方などが学べる。救急車が到着するまでの適切な対応が救命率を高める上でいかに重要かという説明も、講師の消防職員らによって行われる

 ▼そんな救命の最前線で働く太田市消防職員の意見発表会が開かれた。発表者の1人が人命救助の観点から、講習の機会が失われていることを心配し、市民向けのオンライン救命講習の開催を提案した

 ▼人形を使うことが多い胸骨圧迫は座布団や枕での代用案を示した。何より自宅なら3密を回避できる。感染者が増えている中、指導する側、受講する側のやる気と工夫次第で学ぶ機会は得られると思える発表だった

 ▼課題もある。家にパソコンやインターネットの環境がなければ受講できない。オンライン講習に使うビデオ会議システムの利用料や情報セキュリティーも考えねばならない

 ▼それでもコロナ禍の今、新たな生活様式になりつつあるオンラインを使い、家族や大切な人の命を救うため、できることから始めようという主張に強い説得力と危機感を感じた。

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