2020/11/18【三山春秋】サッカーと同じ広さのグラウンドで…
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 ▼サッカーと同じ広さのグラウンドで11人同士が争うドイツ発祥のスポーツをご存じか。今は主に屋内での7人制が一般的だ。県内は富岡市を中心に盛ん。14日の県高校新人大会は男子の富岡が26連覇した

 ▼正解はハンドボール。1993年にインターハイ優勝を果たす同校の強豪への礎を築き上げたのが、70年から88年まで指導した宇佐美幸彦さん。4日に76歳で亡くなった。国体準優勝やインターハイ3位などの成績を残した

 ▼同校入学後に競技と出合い、高3の時、11人制から7人制になった。進学先の日体大ではアメリカンフットボール部へ。ハンドボール部は大所帯でレギュラー獲得は厳しいからと、周囲には話していた

 ▼教え子で一緒に同校で勤務もした岡田茂さんが別の理由を教えてくれた。学費を稼がなければならなくなり、アルバイトが認められていたアメフット部を選んだという。7人制でプレースタイルが変わることも影響したのだろう

 ▼「気は技を制す」を旗印にした指導は熱血。今では完全に否定される行為もあったが、別の教え子の一人は「不思議と腹が立たない」と振り返る

 ▼「10年後、20年後を幸せにしたいと思って指導している」と口癖のように言っていた宇佐美さん。妻のサチ子さんの口から、家族ぐるみの付き合いという教え子の名前が何人も何人も出てきた。

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