2020/11/19【三山春秋】「副大統領になる女性は私が初めて…
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 ▼「副大統領になる女性は私が初めてかもしれないが、最後にはならない。今夜の出来事を見ている全ての少女が、この国は可能性に満ちていることを理解するからだ」

 ▼米国の次期政権で副大統領職に就くことが確実となったカマラ・ハリス氏の勝利演説である。女性の参政権が憲法で認められて100年。ハリス氏は道を切り開いてきた女性たちをたたえ、次代を担う少女を勇気づけた

 ▼若い世代に向けたメッセージに触れ、県が女子高校生を対象に開いているセミナーを思い出した。理工系分野への挑戦を後押しする取り組みで、10年以上続く

 ▼今年は渋川女子高で開いた。群馬大大学院の板橋英之教授が「女の子は数学や物理が苦手」と聞かされるうちに思い込んでしまうことを「呪い」と笑い飛ばし、県の担当者は「大事なのは性別ではなく能力。先入観から可能性の芽をつまないで」と語り掛けた

 ▼セミナーが続くのは、社会の仕組みや私たちの意識に少なからず「男だから」「女らしく」など男女の役割への固定観念があることの裏返しだろう。とりわけ幼少期からの無意識の刷り込みは、男女を問わず進路や職業選択の幅を狭めかねない

 ▼性別にかかわらず自分らしく歩めるといい。誰もが個性や能力を生かせる社会になるといい。自分を縛っている呪いはないか、見つめ直したい。

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