2020/11/24【三山春秋】数年前、近所で1人暮らしをしていた…
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 ▼数年前、近所で1人暮らしをしていたお年寄りが亡くなった。連絡がつかなくなったため親族が訪れ、家で倒れているのを発見したという。単身高齢者世帯では懸念されるリスクだが、付き合いがあっただけにショックは大きかった

 ▼以来、県内外の親族が協力して空き家を管理している。広い庭の草むしり、定期的な換気など小まめに手入れしているが大変そうだ。住む人のいなくなった立派な2階建ては今後どうなるのか

 ▼空き家、空き地が目立っていた大利根団地(前橋市)に、若い夫婦が入居するなど新たな動きが出てきたという。県企業局初の大規模分譲団地は開発から半世紀。街の風景は変わったが、周辺開発も進み、住宅地として再び次世代の受け皿になる

 ▼コロナ禍で都会から地方へ拠点を移す流れが注目されている。移住というと山あいの豊かな自然環境が思い浮かぶが、利便性を備えた地方都市の物件を掘り起こすことで、新たな需要の開拓も視野に入る

 ▼住宅の状態、立地、所有者の意向などもあり利活用への道は平たんではない。ただ人口減が進む時代、現状ある資源を有効に使う知恵は必要だ

 ▼主を失った住宅は増え続けるだろう。山間部、都市部問わず新たな命を吹き込むにはどうすればいいか。再びにぎやかな声が響けば、思いを込め建てた人も喜ぶのではないか。

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