2020/12/04【三山春秋】新型コロナウイルスの感染予防のため…
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 ▼新型コロナウイルスの感染予防のため、飲食店などでも飛沫(ひまつ)防止のパーティションを挟むことが多くなった。将棋では対戦する相手の息遣いまで感じたいだろうに、県大会の初段位争奪戦も透明な仕切り越しの対局だった

 ▼厳しい状況の中、県内に先月、将棋のサロンやカフェが相次ぎオープンした。伊勢崎にはプロまであと一歩だった元奨励会三段、殿岡裕里さん(41)が席主を務める「伊勢崎将棋サロン」ができた

 ▼千葉県出身だが、本県の会社で働き、コロナ禍を機に指導の道へ踏み出した。「奨励会を目指す子どもや応援する仲間も集う場に」と話す

 ▼桐生には将棋カフェ「シュトローム」。武井陽子さん(53)が開いたカフェやアロマの店を月に4日間、将棋に充て、アマチュアで活躍する長男の柊馬しゅうまさん(21)が運営の中心を担う。陽子さんは「経験者も初心者も、付き添いのお母さんも心地よい空間に」と願う

 ▼『レジャー白書』によると、昨年将棋を指した人は推計620万人。男性の10代と60、70代が多い。藤井聡太二冠(18)の活躍で子どもが増え、日本将棋連盟県支部連合会には大会開催の要望が寄せられる

 ▼新語・流行語大賞のトップテンに「オンライン○○」が入った。将棋もネット対局が全盛だが、こんなときだからこそ、社会の隅で芽吹く新たな「リアル」に目を向けたい。

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