2021/01/14【三山春秋】〈会えない時間が愛育てるのさ〉…
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 ▼〈会えない時間が愛育てるのさ〉。郷ひろみさんは1974年の「よろしく哀愁」でこう歌ったが、新型コロナウイルス感染拡大で会えないもどかしさを感じている人は多いはず

 ▼県が開催したオンラインイベント「湯けむりフォーラム」に先月出演した人気アニメ「ソードアート・オンライン」の原作者、川原れきさん(高崎市出身)もその一人のようだ

 ▼原作小説の累計部数は全世界で2600万部を突破する川原さん。対談で打ち合わせなどがリモート形式に切り替わったことに「その場で話し合うことで生まれるプラスの何か、化学変化みたいなものはない」と打ち明けていた

 ▼確かにパソコン画面を通してではなく、実際に顔を合わせて話す方が、互いの表情や声色、その場の空気感などから議論が白熱し、思いもよらぬアイデアにたどり着ける気がする

 ▼ただ、同時に印象的だったのは「この状況を恨んでばかりいても仕方がない。こうならなければ得られなかったものを何か探したい」という前向きな姿勢だ

 ▼「将来、『あの時代のせいで』と後悔するのか、『あの時代があったから得られたものがあった』と思えるか。それは自分で変えられる」と川原さん。冒頭の曲なら「会えない時間に何を育むか」ということだろう。コロナ禍を生きる全員が問われていることかもしれない。

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