2021/02/03【三山春秋】明智光秀を主人公にしたNHK大河…
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 ▼明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ「麒麟きりんがくる」はいよいよ本能寺の変。日曜の最終回が待ち遠しい読者も多いだろう。筆者は室町幕府の官僚、摂津晴門役の片岡鶴太郎さんが見せた爬虫はちゅう類を思わす“怪演”が印象に残っている

 ▼鶴太郎さんはインタビューで「せりふという言霊を毎日何度も体の中に入れて、反復するうちに(演じる)人物が勝手にしゃべってくれれば一番ありがたい」と話している

 ▼言霊とは言葉に宿る不思議な力のこと。古代にはその力が働いて言葉通りになると信じられた。選抜高校野球大会に出場する健大高崎の加藤陽彦校長と話した時に思い出したのがそんな言葉の力だった

 ▼出場決定を選手に知らせる際「出場するからには全国制覇を」と口にした。「一戦一戦」などではなく優勝という高い結果を求めた理由を尋ねると「言葉に出すことで近づく。努力の仕方が変わる」と教えてくれた

 ▼加藤校長は同校で女子ソフトテニスを指導し、1992年、2004年にインターハイ団体優勝に導いている。厳しい練習を積む選手からかつて何度も「全国制覇」の言葉を聞いたことがある

 ▼今回のエールも、当時指導した選手への鼓舞も実力を信じるからこそ。何度も言葉を反復して「勝手に」体が動いてくれればいい。ドラマ同様、選抜の結末も楽しみだ。

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