2021/03/27【三山春秋】びわ湖毎日マラソン(滋賀県)は…
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 ▼びわ湖毎日マラソン(滋賀県)は1946年に始まった国内で最も歴史ある大会だ。君原健二さんや宗茂・猛さん兄弟、瀬古利彦さんら日本を代表するランナーが名勝負を繰り広げ、五輪や世界選手権の切符を勝ち取った

 ▼来年から大阪マラソンに統合されるため、2月末に行われた第76回が最後に。鈴木健吾選手(富士通)が日本人初の2時間4分台で優勝し有終を飾った

 ▼世界レベルの記録に沸いた大会を、元農大二高陸上部監督の鳥羽完司さんは高崎市の自宅からテレビ中継で見守った。2人の教え子が現役最後の舞台に選んだマラソンだった

 ▼阿久津圭司選手(スバル)はインターハイ3000メートル障害で優勝し、本県高校生初の5000メートル13分台を記録。先輩の背中を追った1学年下の深津卓也選手(旭化成)は駒沢大で箱根駅伝総合優勝に貢献した。「群馬の長距離を全国トップレベルに押し上げた世代」。30代半ばの2人は名将の目にも特別だった

 ▼高校時代からともに「日本代表として世界で戦う」ことを目指してきたが、阿久津選手は早大進学以降けがに苦しんだ。実業団で活躍した深津選手は5年前のびわ湖毎日を走り6秒差でリオ五輪出場を逃す

 ▼4月から2人は所属チームのコーチに専念する。目標は今度もそろって「後輩を世界の舞台に」。次の夢に向けて新たなレースが始まる。

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