2021/04/27【三山春秋】今から450年ほど前、織田信長と…
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 ▼今から450年ほど前、織田信長と朝倉義景が争った金ケ崎の戦いは「金ケ崎の退き口」「金ケ崎崩れ」とも呼ばれる。越前(現在の福井県)の朝倉領に攻め込んだ信長軍が義弟、浅井長政の突然の同盟破棄で挟み撃ちの危機に直面した撤退戦だったからだ

 ▼その際、長政に嫁いでいた信長の妹、お市が機転を利かし、小豆入りの袋の上下をひもで縛って届け、兄に挟み撃ちの危機を伝えたとされる。史実ではないとの見方が強いようだが、お市と意味に気付いた信長両方のセンスが光るこの逸話が好きだ

 ▼新年度を迎え、勤務先の部署や学校などが変わった人は多いことだろう。慣れない環境で上司や先輩からさまざまな指示を受け、戸惑っている人もいるかもしれない

 ▼県は1日付の幹部人事で、女性部長が全国的に見ても多い5人に増えた。5人を含む各部長に異動や留任を内示する際、山本一太知事は一人一人に「指示書」を手渡して、特に取り組んでほしい各分野のテーマを伝えたという

 ▼内閣発足時、首相が閣僚に手渡す指示書に倣ったそうだ。あらかじめテーマを伝えておくことで、互いの意思疎通を円滑にする狙いもある

 ▼新年度も新型コロナウイルスが再び感染拡大の勢いを増し、前橋市内の養豚場でもCSF(豚熱)感染が確認されるなど危機が相次ぐ。指示書が危機を脱し、本県の発展につながる「小豆の袋」になるといい。

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