2021/04/28【三山春秋】青、黄、黒、緑、赤。5色の輪。と言えば…
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 ▼青、黄、黒、緑、赤。5色の輪。と言えばもうお分かりだろう。オリンピックのシンボルマークである。重なり合う輪は五つの大陸を表し、世界が団結して開かれる大会であることを示している

 ▼5色に、旗の地の白を加えた6色があれば、世界のほとんどの国旗を描けることから、これらの色が選ばれたという。前回の東京五輪開会式で上空にくっきりと浮かんだマークは日本中を沸かせ、高揚感で一つにした

 ▼黄緑色の三つの輪がいま、全国に広がっている。新型コロナウイルス感染症に伴う差別や偏見をなくそうと呼び掛ける「シトラスリボン」である。愛媛県の有志団体が始めた運動のシンボルだ

 ▼輪は「地域」「家庭」「学校・職場」を意味し、色は同県特産のかんきつ類にちなんでいる。身に着け、患者や医療に携わる人、その家族を温かく迎える気持ちを示す。本県でも賛同する人や自治体、企業などが増えている

 ▼伊勢崎市の石原明美さんは母親仲間と啓発を進める。市内の感染者数が多いことから、肩身の狭い思いをしたことがあったという。「思いやりの一歩を踏み出せる世の中にしたい」とリボンに願いを込める

 ▼新型コロナは感染拡大が続く。4都府県には3度目の緊急事態宣言が出された。ウイルス対策は念入りに。それでも感染するリスクは誰にもある。思いやる気持ちを大切にしたい。心をつなぐ輪は広がっていく。

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