2021/06/02【三山春秋】利根川と渡良瀬川に挟まれた…
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 ▼利根川と渡良瀬川に挟まれた穀倉地帯、邑楽館林地域に広がる黄金色の麦畑は収穫期を迎えている。ほんの1カ月前は緑色の穂先がビロードのように風に揺れていた。いずれも息をのむほど美しい風景だ

 ▼豊かな自然を前に思い出すのは、館林市出身の宇宙飛行士、向井千秋さんの言葉。「生きている全ての物は環境の中で生かされ、世代交代を繰り返している。環境なくして人間の生活は考えられない」

 ▼2017年当時、国連の委員会に出席していた向井さんに手渡された1枚のカード。ロゴと17個のアイコンは、国連が30年までに達成を目指す世界共通の道しるべ「持続可能な開発目標(SDGs)」だった

 ▼17分野で掲げる目標は、貧困、不平等、福祉の拡充など範囲が広い。世界が抱えるさまざまな問題を解決することが、地球環境を守ることにつながると知った

 ▼最近は「SDGs」の言葉を見聞きすることが増えた。政治が取り組むべき課題も多いが、ごみを減らす、節電や節水に努めるなど個人でできることもある。小中高校の新学習指導要領にも「持続可能な社会の創り手」の育成が目標として盛り込まれている

 ▼向井さんは「自分の置かれた環境は見えにくいけれど、大変な思いをしながら暮らしている人たちの思いに共感すると分かる」と続けた。未来の人々のために何ができるかをじっくり考え、それぞれの立場で行動しよう。

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