2021/06/05【三山春秋】新型コロナによる外出自粛が長引き…
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 ▼新型コロナによる外出自粛が長引き、会話が減ったという人は多い。小紙ひろば欄では「気持ちが沈みがち」「人心の疲弊度は増している」との投稿を見かける。出かけた先でばったり会った人と世間話で盛り上がる日常は遠くなった

 ▼そんなコロナ時代の雑談場所だろうか。音声で交流できるSNS(会員制交流サイト)が続々と登場している。火付け役のスマホ用アプリ「クラブハウス」は日本でも今年急拡大した

 ▼世界的な経営者やスポーツ選手らも加わり、話題ごとに参加者が会話したり話を聞いたりできる。追随するように5月にはツイッターが音声SNSに参入、フェイスブックも夏には導入予定という

 ▼リモートの会議や飲み会は定着してきたが、カメラを前にかしこまって始めるのでは雑談にならない。声のみの手軽さが会話する場所を失った人たちに受け入れられたようだ

 ▼最近は、会議よりもアイデアが生まれる、職場の潤滑油になる、と雑談の効用を説くビジネス記事が増えた。「雑談力」なる言葉も登場し改めて見直されたようだが、古くは平安時代、右大臣の藤原実資(さねすけ)も日記に「雑談」したと残した。無駄話とは違う

 ▼とはいえ今からアプリの使い方を覚えるのは苦戦しそうだ。まん延防止等重点措置の適用は13日まで。ワクチン接種も徐々に進む。SNSを使うより早く、ばったり立ち話で盛り上がる日が来るのを願う。

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