2021/06/17【三山春秋】神社や寺の参拝者が身を清める…
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 ▼神社や寺の参拝者が身を清める手水舎(ちょうずや)を花で彩った花手水を目にすることが増えた。花や紅葉を飾る花手水は以前からあるが、新型コロナの接触感染防止でひしゃくの使用を中止する代わりに広まっているようだ。撮影スポットとしても人気が高い

 ▼昨年は吉祥寺(川場村)、先日も紙面に載った玉村八幡宮(玉村町)の花手水を訪ねた。水に浮かべられた花々が和ませてくれる。同じ時季に訪れたからか、2カ所ともしっとりぬれたアジサイの美しさが心に残った

 ▼アジサイは日本原産で世界に広まり、園芸品種が欧州から逆輸入された。学名のハイドランジアはギリシャ語で「水の器」を意味する。花手水と相性がよく、梅雨時の花の印象にふさわしい。ゆえに晴天続きには弱い

 ▼昨年より3日、平年より7日遅れて関東甲信がようやく梅雨入りした。東海以西が5月中旬までに梅雨入りした後も本県は晴れ、真夏日を観測する日もあった。元気がなかったアジサイには待望の雨だろう

 ▼ただ、梅雨入りと同時に連日雷を伴う激しい雨が局地的に降っているのが心配だ。恵みの雨を超え、土砂災害や川の増水をもたらすゲリラ豪雨は予測が難しい

 ▼土壌の酸性度によって色が変わるアジサイの花言葉は「移り気」だが、空模様は気まぐれでなく予測できる範囲であってほしい。色とりどりの梅雨の花が生き生きするほどの恵みの雨がちょうどいい。

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