2021/06/24【三山春秋】高崎市の烏川沿いを歩いていたら…
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 ▼高崎市の烏川沿いを歩いていたら、尻尾のふさふさした動物を見つけた。こちらを振り向くと、驚いたことにキツネである。いるとは聞いていたが見たのは初めて。数日後、今度は子ギツネを見かけた

 ▼近年、野生動物を目にする機会が増えた。イチジクの実がなる頃、深夜に獣のうなり声がすると思ったら隣家にハクビシンがすみ着いていた。車で夜道を走ればタヌキの目が光るし、住宅街でシカを見たこともある

 ▼観音山ファミリーパークを管理するNPO法人「KFP友の会」が、観音山丘陵に生息する野鳥と野生動物をまとめた冊子を発行した。イノシシやアナグマなど計56種を紹介している

 ▼市民憩いの場である観音山丘陵がこれほど多くの生き物をはぐくんでいることに驚いた。魚類や両生類、爬虫(はちゅう)類、昆虫に調査対象を広げればさらに豊かな生態系が明らかになるだろう

 ▼冊子を見て気になったのは外来種だ。野鳥のガビチョウとソウシチョウがいつの間にか増えていた。アライグマもいた。1970年代にアニメの影響でブームとなったが、気性が荒くて飼育に向かず、関越道沿いに放たれて分布を広げた

 ▼アライグマなどは生態系に強い影響を及ぼす特定外来生物に指定されている。近所を見渡せば外来植物のアレチウリも河川敷を覆っている。まずは身近な自然に目を向けてみよう。関心を持つことが守ることにつながる。

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